テーマ無し

　すみません。今回はテーマがありません。
　かなり、昔に作ったデータなのですが、妙に(バグの)検出率の高いデータがあるので、日の目を見させてあげよう、と、それだけのことです。
　特に難しいことをしているつもりもない、古いデータです。Mac版X-TRACEの頃に作ったデータですね。ところが、このデータを各リリースバージョンで計算させてみると、こんな感じ。



　R02とR06の結果が正しい計算結果です。
　という事は、R03〜R05では間違った画像を計算してしまいます。ｍ（１＿＿）ｍ

• R02→R03
• 透明体の影に色がつくモデルを少し変更したところ、デグレイドしました。
• 籠状球体の色がおかしくなっています。
• モデル変更時に使っていたテストパタンいくつかでは、うまく行ったのですが、このパタンでは誤って計算されました。
• しかし、当時は気が付いていません(このパタンでテスト未実施のため)。
• R03→R04
• 別なパタンで透明体影処理のバグに気が付いて、直しました。直したつもりでした……。
• でも、このパタンでは、まだ「間違(バグ)っている」と主張していました。
• 籠状球体の色は治りましたが、地面の影が消えている(？)
• ここでも、見逃してました……。
• R04→R05
• バグに気が付いていないので、当該箇所の変化なし。
• R05→R06
• ふと、古いパタンを実行していた時に、違和感が。「このデータはこんな画像ではなかったはずだ」
• デバッグしました。今度こそ直ったはず。

　そうは言っても……、蓄積した過去のデータは相当な数に上っており、リリースする度に全部実行してみる、とか、大仕事になってしまうんですよね……。いや、ただの言い訳か……。はい。ゴメンナサイ。

バックアップ

　デグレイドが起きた時に困るのが、「どこをどう変えたっけ？」。「○○を追加した」とか、「××に対応した」みたいな履歴をいくら残したところで、ソースリストの細かい変更点をすべて残すなんて無理です。新しい機能を追加している最中であれば、バグはその周辺にあるのだから、少し考えて、デバッグ用コードを追加して探せば、すぐにわかるでしょう。でも、今回の例の様に1年近く前に変更した部分でデグレイドが見つかった場合、1年も前に「どこをどう変えたか？」、すっかり忘れてます。
　バックアップは大事。探しましたよ、バックアップ。まず、今年のソースリストに関しては、1回/1月で残っていました。去年のソースは、3，6，9，12月のデータ(3か月毎)で残ってました。さらにその前のソースは、1回/1年で2009年バージョンまで残ってました。
　正常動作を確認できたR02のリリースは2015年5月となってましたので、「高々1年前のデータ」という事になります。3か月毎でしたので、R02その物のソースは見つかりませんでしたが、そのリリースより少し古いソースがありました。バックアップから発掘したソースと、最新ソースの差分を取ってみて、悪さをしたコードがわかりました。
　機械的、自動的に、何も考えず、淡々とバックアップを取っていたのが幸いしました。時々バックアップに戻りたくなるのは、プログラムのソースリストだけではありませんよね？同じ様な経験をしたことのある方は、拙作バックアップツールMirrDirの導入をご検討ください。

完成動画

　作成した当時は静止画でしたが、少し手を入れて動かしてみました。
　完成したデータと動画です。

　　Xi-TRACEデータ：about-xt2.xt3



　最初に書きましたが、R06以降の新しいバージョンで計算しないと、この動画にはなりませんので。リリースバージョンが古い場合には、ダウンロードコーナから最新バージョンをダウンロードしてインストールしてください。