豚に真珠

　ことわざの「豚に真珠」をモチーフにしたオブジェを作ってみました。
　どこかで見たことある？えっ、と、そうですね、そうかも（１＾＾；）。でも、「気のせい」ですょ……。

　「豚に真珠」は、新約聖書のマタイ伝が出典とか。読んだことはありませんが。英文(マタイ伝)では、豚＝swineとなっているようです。「pig、じゃないんだ」と思って辞書を引いてみると、

　　pig：子豚、(一般に)豚
　　swine：ブタ(ユーラシア産イノシシが飼育されて、家畜となったもの)

　文化の違う言語の正確な意味を、辞書の字面だけから読み解くのは、困難な模様……。あ、ちなみに、同じ辞書で調べたので、「豚」と「ブタ」は、意図を持って違う表現を使っているものと思われます。

　完成したオブジェは、子豚っぽいイメージで作ったので、あえてpigを使っています。

モデリング

　今回は、すごく楽をします(ほとんど使い回し)。

　まず、真珠。これは、「真珠のネックレス」で作った真珠のマッピングデータを使い回して、終了。

　オブジェは、真珠の玉を子豚が四肢を使って抱いているイメージですが、四肢の部分は「ダイヤの指輪」を作った時、ダイヤモンドをホールドしたツメの部分(石座、ベゼル)を使って作ります。「ダイヤの指輪」では、ツメの数は6本でしたが、これを5本に減らして、頂点の1本を削り取り、残った4本を四肢に見立てました。初めから4本にしなかったのは、四肢の配置バランスが悪かったため。

　頭にかぶっている王冠は、「チェスボードを描画する」でクイーンの駒のトップに使った王冠を使い回しました。

　と、いうことで、今回オリジナルで作ったのは豚の頭部と胴体部分のみ。これらも、試行錯誤で、三次元空間に絵を描くようにモデリングしたので、特に解説することも無し、です。個人的に、「子豚→ピンク色」のイメージが強かったので、ピンク色の金属属性を与えてみました。

完成動画

　完成したデータと動画です。

　劇中では、「幸運グッズ」という扱いになっているようです、「悪運を吸い取る」のでしたっけ？あちらは金色だし、ご利益ありそうですょね。こちらはただの、「豚に真珠」ですので、何らご利益はありません。

　……、床に張り付けた★のマッピングデータが粗かったので、しっぽアップの時など、★の輪郭がガタガタ。デバッグ中には、960×560等、小さい画面で確認しているので、いざフルHDでレイトレーシングしてみるまで気づかなかったりします。マッピングデータの解像度を上げれば済む話ですが、これはこれで「味」ってことにしておきます……。